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手袋をはく 階段を昇って、こわい

2012.02.27 10:34 | Permalink | Category: 身辺言語

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靴下は、はく。
手袋は、はめる。
とは、分かっていても、未だに「手袋をはく」と言っている。

小さな子供が、階段を駆け上ってきて「ああ、こわい」。
ほっぺたが、まっ赤だ。

「こわい」⇒「疲れた・くたびれた・きつい」は単に、地方的転用だろうか。
「こわめし」という言葉があるが、めしが「怖い」わけではない。
「こわばる」もそうだ、「怖いから、体が固まる」というわけではない。
これから類推して、「こわい」あるいは「こわ」は、古式には、もっと広義な使われ方をしていたのではないかと思っている。
「怖い・恐い」という使われ方は、その古義からの派生であると考えている。
「疲れた・くたびれた・きつい」を、「こわい」というのは、その古義の化石の一つであろうと思うのだ。

急に動いて、ハアハアと膝に手をついて、「ああ、こわい」と言わなくなって、何年になるだろう。
たまに帰省して、この言葉を聞くと、懐かしいと言うより、ちょっとこわい。

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木の芽、増ゆ 木の芽、脹る

2012.02.26 10:08 | Permalink | Category: 身辺言語

カテゴリーは、身辺言語にしてあるが、身近に使われる、非共通用法という、ジャンルには含まない。

今の時期、山でも、庭でも、木々をみると、小さな芽が、たくさん付いている。
何年ぶりの寒さだの、大雪だの言われながら、どんどん芽が増えて、しっかりと春の準備をしている。

この「木の芽増ゆ」の「ふゆ」」が「冬」の語源であると聞いたことがある。ゆかしい。

同じく、この、「木の芽脹る」の「はる」が、「春」の語源であると聞いたことがある
こちらも、ゆかしい。
やまとだな~。

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なおす

2012.02.24 10:14 | Permalink | Category: 身辺言語

身辺言語「これ、なおしておいてね」

ウオー、またしても美しい女事務員さんだ。
「片づける」「しまう」、これを「なおす」というのだが、このいい方は、最初に聞いた時から、気に入った。
西の方では、かなり広く使われていて、九州から大阪あたりまでは、標準語だと思う。

「なおす」、いいなあ~。どう考えても、「なおす」だよなあ。
「直くする」「元に戻す」「正しいところに置く」含意がね、大和だよね。
たぶん、縄文時代からの日本語だろうな。

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におう

2012.02.23 10:58 | Permalink | Category: 身辺言語

身辺言語「これ、におってみて」
これも、西の方は、広く使っているので、何の違和感もないだろう。

共通用法では、におうは(自四)だ。
それが、他動詞じゃないか。違和感がぶんぶん頭の周りを飛び回る。

美しい事務員さんばかり出てきて恐縮だが、北海道出の高卒が、会社に入っての体験だ。
その事務員さんが、「〇〇さん、これちょっと、におってみて」って言うんだ。
ワー、なんだそれ。腐ってんじゃないか?
おれに、嗅がすなよ。


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来るから

2012.02.22 10:43 | Permalink | Category: 身辺言語

続けて、身辺言語。
「来るから」。これは、西の方は広く使われているので、北海道育ちの私が驚くのに、驚くかもしれない。
階段の下で、私がこれから登って行こうとする。上から降りてこようとする人がいる。
それが、すれ違えないような狭い階段だとする。
上で、美しい女事務員さんが、「ちょっと待ってて、いま来るから」と言ったとする。

「ちょっと待ってて、先に私が降りるから」だろう、それは。
と、翻訳できるようになるまで、しばらく日にちを要した。
今でも、行くのを、「来る」という感覚は、身につかない。

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