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いたしい余聞

2008.02.06 | Posted at 09:06 | Category: 身辺言語

「楽しい」や「嬉しい」と同じことなのに、「痛しい」というのは、カルチャーショック。
それで思い出すのは、九州で営業職についていた頃、大分県の日田市に、とても良くしてくれるお得意さんがあって、ここの奥さんが「しるしい」という言葉を使っていた。梅雨時など、ジトジトと、うっとうしい日に使うのだが、本人はこの辺の方言ですと言っていた。
だが、「痛しい」という言葉を知ってみると、これは「汁しい」ではないかと思うようになった。はずれているかもしれぬが、「汁」は古語辞典では水のしみ出る様子という字義もある。
方言のようで方言でない、古義が化石のようにのこっているとしたら、これもひとつのロマンだと思う。

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