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まくれる

2008.02.06 | Posted at 09:25 | Category: 身辺言語

道の凍った朝など「まくれなさんなよ」と言う。ま、推測はつくと思う。
ようするに「ころぶ」ことだが、まくれるというのは、言い得て妙だと思う。
「捲る(まくる)」という言葉自体には、共通語の語意が確立しているわけで、「まくれる」がいくら言い得て妙だとしても、「ころぶ」という共通語とは、まったく無関係である。
無関係であるということは、「まくれる」という語義自体に重層があり、「ころぶ」という意味が「捲る(まくる)」という意味と平行して、あるいは古形としてあったと考えるしかない。
私的には「まくれる」=「ころぶ」が古式には、広く流通していたと思うのである。
同じ、ころぶという意味をあらわすのに「まくれる」と「ころぶ」が平行して使われていた、それが方言であるとか、地方的用法であるとか言う前に、なぜか、共通語では「まくれる」の用法が「スカートを捲くる」の意味に単一化し、この地方には「まくれる」「ころぶ」の重層語義が残ったと私は思うのだが、まあ、素人の手に負えることではないので、このへんで。

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