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すからしてもらう

2008.02.17 | Posted at 02:37 | Category: 身辺言語

「ちょっと、すからしてもらいますね」と言って、老婆は、うしろの壁にもたれかけた。
はじめて聞く言葉だ。
すると、近くにいた女性が「なにか、すかるものが要りますね~」と声をかけた。
となると、この言葉は、このあたりではめずらしいものではないのだ。
「すがる」と言う言葉の転訛。だろう。
といっても、どちらが古形かは、わからない。
実に、身辺言語的魂がゆすぶられる瞬間だ。
このような言葉を聞いたとき、最初、その人の固有の用法、あるいは習慣的誤用かとも思う、ところが、相打つように、臨席したものから、「すかる物」という言葉がでる。
それで、ああ、これはこのあたりの標準語なんだと納得する。
それにしても「すがる」⇔「すかる」。どちらが古式なんだろう。
寄りかかるもの、身体をあずけるもの、その行為が「すかる」とすると、「すがる」という言葉より、よりピュアで原意に近いとわたしは感じる。

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