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TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について考える

2013.04.01 | Posted at 02:49 | Category: 政治・経済・社会

つくし


TPPについて考えると言ったところで、わたしは交渉参加賛成なので、反対意見へのメッタ切りになる。
それではブログ丸ごとTPPサイトになってしまうので、参考サイトさんにリンクを張っておく。
混合診療の完全解禁という動向に対する義憤からというコンテンツ立ち上げに共感した。労作でありTPPなど素人のわたしには一番わかりやすいサイトさんだった。
環太平洋戦略的経済連携協定

「TPPなど素人のわたし」と書いたが、その素人の私が、なぜTPP交渉参加に賛成などと言えるのか、は述べておかなければなるまい。

保護農政で税金使い高いコメ


医療・薬事関係の問題もあるが、現状で一番圧力をかけて反対しているのは農協と農民を守りたい政治家。
正論、デマ、感情論と入り乱れながらも、彼らの主張がくつがえる可能性はない。

つまり、ほとんど農業・農家保護がネックになって、TPP交渉参加ができずにいる。
わたしは、食べる以外には農業にはまったく関係ないので、もっぱら、農業保護政策に税金を使われている側である。
そのおかげで、「毎日安心してご飯が食べられるているではないか」と農水省あたりは言いたいかもしれない。

ただ言っておくが、わたしがご飯を毎日食べられるのは、農業保護政策のおかげではない。
ちなみに、関税778%をかけてコメの輸入を(事実上)制限しているおかげで、安い外米を食べられずに、家計を圧迫されている。

この高関税を維持するために、WTOと77万トンのコメを輸入する約束をさせられている。保管料だけで500億円(過去累積)と言われている。これも税金。

コメが余ると米価が下がる。米価が下がっては農民がこまるし、コメを生産する者が減って、食糧自給率が危険な状態になる。農協も手数料がとれない。
と言うことで、コメが余らないように「減反」というのをやっている。
この減反補償費が、毎年2千億円。

そこへもってきて、約3,300億円という戸別所得補償がある。
勤労者世帯よりも高い所得を得ている兼業農家にも所得補償をする。

要するに、高いコメを食わされるのに、税金を使っていただいている。

農政と言うのは、税金を使って安いコメを国民に食わせることだろうと思うのだが・・・。

こういう制度を守ろうとして、農業団体がTPP交渉参加に反対している、と私には思える。

この他に、食の安全と言う見地からの反対意見もある。
無茶苦茶なのは「遺伝子組み換え作物まみれになってその表記すら無くなり、大半は子供の産めない身体になる事を分かっているのでしょうか」などと言って、TPP参加に賛成の女の子を脅したりする。

まあ、上の例は極端にしても、正論、デマ、感情論と大変なことである。

自由貿易からは逃げられない


いずれにしろ、現在の情報では、もし協約を批准してTPPに参加しても、関税の完全廃止まで10年の段階的猶予があると言うことだし、他の国でも守りたい分野があって、本当に「例外無き関税撤廃」なるかどうかは、交渉次第という意見がある。
もしそれがガセでも、交渉には早い段階から入るのが国益と言うものである。

一度、交渉に入ったら抜けられないというのはデマである。

本気で日本の農業のことを考えたら、いまTPP交渉に入っておかなければ、逆に日本農業の衰退を招くということが分からないのは(あるいは分かっていて)反対するのは、国政をあずかる国会の議員として、恥ずかしくないだろうか。

自由貿易もグローバル化も、農業だけが避けて通れる問題ではない。
10年たっても、20年たっても、30年後でも、自由化したら農業が壊滅すると言って、保護農政を続けるつもりだろうか。

TPPの次にあるのはFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)である。
FTAAPの基幹的組織や協定になるのに、TPPが一番近いと言われている。
GDPに占める貿易の割合が小さいといっても、その貿易が日本を支えていることは、今後も変わらない。
変わらないし、自国だけのことを考えるのではなく、輸入・輸出という経済行為によって、世界の発展や繁栄、安全や平和に寄与できる日本でありたいと考える日本人であって欲しい。

FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)まで見据えたときにTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)不参加で日本が衰亡せずにやっていけるかどうか。その頃、のこのこと出かけて「参加させてください」と言ったところでカヤの外だ。ちょっと考えただけでも、自由貿易から逃げたら負け組になるというのは分かる。

TTP参加によって、日本の農業は変わらざるを得ない。
その変革を怖れるのはやめたがよい、TPPに参加しようとしまいと、日本の農業・農家は今のままでは衰退するほかない。
好むと好まざるにかかわらず、減反政策や、戸別補償、関税778%、農業参入障壁などは見直される。

農業を輸出産業にして繁栄を


農業を若者に魅力のある産業、成長産業にするアイデアは、たくさん出ている。
後ろ向きの農政ではなく、真に未来型農業として発展させることは可能だ。飛躍的に生産力を挙げ、高品質で国際価格と対抗できる農産品には、輸出が待っている、その時に効いてくるのが自由貿易だ。

TPPがやって来たのは、日本の農業を考える良い機会である。
「ついに来るべきものが来たか」というのが骨のある農家の本音だろう。

そんな時に臆病者や自分のことしか考えないエゴイストはいらない。

一部に、米国が、自国の利益ために仕込んだとかの陰謀説がある。
2国間のFTAで良いという意見もある。
とても、いちいち論じてはいられないが、交渉くらいは、いま入っておかなければ手遅れになる。

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